2024年9月議会、共産党の代表質問!
今回は、渡辺さんが質問に立ちました👏最後の意見がめっちゃよかった…!!!
学校の先生が特別休暇を不正取得???
一番大きく取り上げたのは、学校の先生が不正に特別休暇1号を取得したとして28万円の給料返納を命じられた問題について。
特別休暇1号は、コロナのときに作られた休暇で、保育園の閉園や登園自粛要請で子どもを預けられなかった先生が、家で保育をするために取る休みのことです。この先生は、保育園の登園自粛に応えて、3日間この休みをとって子どもを家でみていました。でも、休みをとっているあいだ、学校の生徒が写真撮影をするのに立ち合う必要が出てきて、校長先生と相談し、保育園に頼み込んで子どもを預けて出勤。その後は子どもを迎えに行って家で保育しました。
普通にいい先生ですよね…?保育園の登園自粛にも応えて、さらに自分の生徒のために出勤もして。献身的な先生です。
しかし!!!川崎市の教育委員会は、この先生を「不参」(=無断欠勤)として、28万円もの給料や勤勉手当の返納を命じたのです。
ど、どういうこと…???
質問、再質問、再々質問と徹底的に重ねて見えてきた教育委員会のロジックは、
特別休暇1号は、「その都度必要と認める時間」において取得するもの。しかも、保育園の自粛要請に応えて、子どもを家で保育するためのものなのに、この先生は実際は保育園に子どもを預けていた。だから、不正取得だ。
本来だったら出勤した1〜2時間の分は除いて取得しなければいけなった。それなのに、まるまる1日分取得していたので、この特別休暇の申請は無効で、なかったことになる。つまり「無届」の状態で、出勤しなかった時間が発生したことになるので、不参(=無断欠勤)という認定になった。
いやいやいやいや、保育園に子どもを預けて遊びに行ったとかじゃないんですよ、この先生。出勤したんですよ…!!!!
最後に、教育長にこう質問しました:
「登園自粛要請に応じ、生徒の為に勤務した先生に何ら寄り添わず、事情を考慮せず、懲戒規定を一方的に適用し28万円の給与の返納を求めることで本当に良いのでしょうか。教育者として正しい判断なのか伺います。」
そしたら答弁は、
「子どもたちを正しく教え導くという重要な責務を担教員は、法令や規則等を遵守することが、より高いレベルで求められる立場にあります。本事案は、事実関係を詳細に調査し、関係法令等に基づき、適切に対応したものと考えているところでございます。」
もう怖すぎる…このブログは大まかなことしか載せてませんが、実際はもっといろんな問題あるので詳しくは正式な議事録みてくださいね。
母子育成会、倒産寸前だった…
あと大きかったテーマとしては、母子育成会の問題です。前の理事長が、法人のお金を大量に私的流用していたという問題で、私たちは専門家の力を借りながらこの法人の決算書を確認しました。すると見えてきたのが、社会福祉事業としてはずっと赤字状態が続いていたこと。現金の残高があまりにも少なすぎたこと。いつ倒産してもおかしくない状態だったのです。これに対して、川崎市はどんな指導をしたのかと聞くと、「助言」した、との答弁。助言とは何の法的拘束力もなく、ただのお願いにすぎません。でも、国のガイドラインによると、自治体は監査の中で、社会福祉法人の経営については口を出さないことになってるんだとか(法人の自主性を尊重するためだそう)。でも特別養護老人ホームとか、保育園とかを経営してるわけですよ、この法人は。それが倒産したら大変なことになるじゃないですか…市としてどうやって責任とるつもりだったの…????
と聞きましたが、答弁なんだったっけな…資料忘れてしまったので、後ほど掲載します💦
産後間もない母子を守る制度が高すぎる
あと個人的にすごく傷ついたのは、産後ケア事業の質問。去年の決特でわたしが取り上げたテーマですが、もう本当にひどいんですよ…そもそも産後ケア事業は母子保健法に位置付けられていて、産後間もない母親の孤立を防ぎ、虐待を防止する役割が期待されています。必要だ、と感じたときに母親がためらいなく使える制度でないと意味がないのですが、川崎市は高すぎる。これまでいろいろ減免をしてきたので、昔よりはマシになったのですが。今年度も、5回目の利用までは2,500円割引する制度が始まりました。これだけ聞くとすごいんですが、こうした減免制度は全部国の補助金を活用したもので、川崎市独自にもともとの設定料金を引き下げないといけないんです。例えば周辺自治体と比較すると…
とくに麻生区に住んでる人からしてみたら、町田との差はもはや残酷…😢
川崎市の宿泊型の6時間コースは今年の10月に始まる新たなプランで、今回の代表質問で初めて料金が明らかになりました。答弁見たとき、心にグサッときちゃいました…個人的には5,000円で、減免後に2,500円になるくらいかな、と思っていたので。
何が一番ひどいかというと、実は川崎市では2020年に生後15日の赤ちゃんが虐待死する事件があって、その検証報告書には、「産後ケア事業の利用が考えられたが、料金が高い等の理由で利用につながらなかった」って書いてあるんです。なんで川崎市はこんなに高いの???産後ケア事業が必要と感じたお母さんが気軽に使える料金設定ができてると思ってるの???と聞いたら、
料金は各自治体が設定している。川崎市も利用しやすいように減免をしてきた。
産後うつなど医療的ケアが必要な母親を対象とした宿泊ケアを去年10月に始めた。
との答弁。なんかため息出ちゃいますよね…
ここで出てきた「宿泊ケア」について、担当課に聞いてみたら、産後検診などで大変そうな人がいたら医療機関と区役所が連携して、最終的には区役所が許可をして使える制度だそう。料金設定は産後ケアと同じだけど、緊急的な事情がある場合は減免すると。
ってことは、市が支援が必要と把握できた人しか使えないってこと???
と聞いたら、そして産後ケア事業の申し込みをするとき、医療行為が必要か聞くところがあって、そこで必要であれば宿泊ケアにつなげると言っていました。
んーでも産後ケア高すぎたら、申し込みすらできないじゃないですか…6時間休むだけで5,000円ですよ???1泊で10,000円ですよ???おむつ代何ヶ月分だと思ってるの😭
この問題はまた継続して取り上げようね、ということになりました。心折れないように、強くいなきゃですね。