斉藤のどか
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自衛隊員の命を守るために

今日の共産党の質問は、後藤議員 & 井口議員!

後藤議員
羽田新飛行ルートの問題。石油コンビナートの真上を飛ぶルートで、事故や飛行機の部品の落下で爆発が起きたら大惨事になります。川崎区全域と幸区の一部の住民の避難が必要になり、人的・物的被害ははかりしれません。津波や地震と同じようにハザードマップに載せて配るべきだと指摘していました。ほんと、その通り。知らないといざという時、守れるはずの命も守れないですよね。

飛行機による騒音についても鋭い追求。川崎区のある小学校では、90dB越えというパチンコ店内と同じレベルの騒音になるとのこと。飛行機が通過するのは3分半に1回。とても耐えられないような轟音に頻繁に襲われる生活。医療の専門家からも騒音がもたらす健康被害について報告が上がっているとのことです。

議論の山場は、なんといっても市長との熱いやりとり。現場に行って、飛行機の音を聞いたことがあるのか、その感想を教えてください、とストレートに聞いていました。そして実はこの問題、深い歴史があって、60年代に市民と当時の市長の運動で、安全な飛行ルートを飛ばすよう、国を説得したんです。静かで平和な空を取り戻したのですが、それを独断でやめる許可をしたのが今の福田市長。なぜ変えたんですか、と聞くと、「羽田空港の機能強化が必要なため」とのことでした。羽田空港の機能よりも、市民の生活を優先してほしいところです。

後藤議員、コロナの後遺症で今すごく体調が大変な時ですが、市民の切実な願いをしっかり背負って市長に立ち向かう後ろ姿が感動的でした。これぞ政治家のあるべき姿!と言う議論で、ぜひ多くの人に見てほしいと思いました。

井口議員
井口議員と言えば、生田浄水場。今回の質問でもしっかり取り上げていました。

今あがっている計画では、寒川浄水場が機能しなくなった場合のバックアップを600億円以上かけて整備をすることに。「そんなことするなら、生田浄水場を復活させればいいじゃん、90億円位でできるんだし」ととっても合理的な代替案をだしてました。

(よく「共産党は反対しかしない」って思われてしまってますが、本当に、まったくそんなことありませんよ…!)

私の任期が始まってすぐのころ、麻生区役所で働く市の職員の人に初めて会った時、「あっ共産党ですか…ということは、あの水の井口さんと一緒か!」と言われたのを思い出した質問でした。

あと、8月1日に五反田川の放水路の工事で起きた死亡事故について。亡くなった方は30代。突然の事故で愛する人を失ったご家族やご友人のこと、そしてご本人のことを思うと胸が締めつけられました。当時、安全対策が不十分だったということを明らかにしたうえで、絶対に事故を風化させない、2度と繰り返さないために答弁を引き出していました。議会ってただ議案を審査するためにある場所じゃない。議事録に残すということは歴史的記録として残すんだという井口議員の想いが詰まっていて、改めて議場での発言の重さを感じました。

他会派からの質問で紹介したいのは、自衛隊との連携について!その議員は

「他会派(=共産党)が代表質問で、病院を負傷した自衛隊員に提供したら、患者が追い出されてしまうと言っていて、それもその通りだけど、自衛隊員の命も大切だ」ということを言っていました。

そう!!!!!だから!!!!!

共産党は自衛隊員の命を危険にさらすようなことには断固反対してきました。

これでわかる戦争法案 いつでもどこでも米のどんな戦争にも参加 日本の若者の血を流す2015年5月20日
南スーダンPKO 内戦は深刻化、自衛隊は撤退を ー2016年10月5日
自衛隊員の命、他国の人々の命を守ってきたのが9条 2022年5月4日

ぜっっったい、戦争に行かせることなんてあってはいけない!!!

そして、いま「こっちが戦争を望んでいなくても、敵国に突然攻撃されたらどうするんだ」と思ったあなたに伝えたいのが、戦争は突然始まるものではない、ということ。緊張がどんどんエスカレートした結果、起こるのです。大事なのは、緊張が高まるなか、どう対応するのか。緊張をさらに高めるようなことをするのではなく、落ち着かせていく方向に動かなければいけません。(これを確か田村智子さんが、なんかの集会のときにとってもわかりやすく説明してたのですが、その記事が見つからず。見つかったら載せときます)

あとぜひ知ってほしいのが、日本共産党の外交ビジョン。「外交で平和を」ってすごく頼りなく聞こえるかもしれないけど、真剣にやればできるんです。私たちが参考にしているASEANは1年間に1,000回以上の会合を重ねてます。そのくらい真剣にやれば、絶対できるんです。相手は「話を聞いてくれるような国じゃない」と思うかもしれないし、確かに1、2回話しただけでは何にもならない。いまのASEANも何十年も努力を重ねた結果です。でも自衛隊員はじめ、すべての人の命を守るには、これしか方法はありません。正しい方向に、1歩1歩進んでいかなければ、未来の平和はありません。

とくに中国のことが心配な方は、 日中両国関係の前向きの打開のために――日本共産党の提言  を読んでみてください。

あと、外交ビジョンの内容を動画でみたい方には 2023新春インタビュー 「戦争か、平和か」 歴史的岐路の年をどうたたかうか がおすすめです

ちょっと脱線ですが、日本共産党は戦争や任務によって自衛隊員の心の健康が壊されている実態も明らかにしてきました。

イラク帰還の自衛隊員 自殺増加 計7人 内部文書で詳細判明 ー2007年1月14日
アフガン・イラク戦争 派兵自衛官 自殺40人「戦地」派兵でさらに ー2014年7月13日
自衛官の自殺急増 22年度 前年度の1.4倍 ー2023年7月29日

なんとなく、共産党=自衛隊員の敵、自民党=自衛隊員の味方、というイメージ持ってる方多いですが、一番自衛隊員を傷つけてきたのは自民党政権です。

(ちなみにこの「自衛隊との連携について」の質問、自衛隊員との連携を強化するために、退役自衛隊員をもっと市の職員として雇うべきだ、というものでした。もちろん、「外部からの攻撃」も想定して。本当に自衛隊員の命を大切にしたいなら、「外部からの攻撃」が起こらないように外交努力をするべきだし、そもそも今の日本は外部からの攻撃が全くなくても自衛隊を戦争に送ろうとしてるからそれもやめるべき。)

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と、またいろんなことを考えさせられる質問が聞けて満足な1日でした。このブログ、本当は気軽にちゃちゃっと書くつもりだったんですが、どうしても熱くなっちゃう。書いててすごく楽しいんですが、あまり負担になるのもよくないので、たまにはラクに書くようにします!