斉藤のどか
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給料などに関する議案を採決!共産党は1件反対しました

今日は本会議。急ぎの案件で採決が必要な、市職員などのボーナスや勤勉手当UPに関するいくつかの議案について取扱ました。

給与UPの対象になるのは大きく3つの役職の人たちですが、それぞれに対する党の意見を紹介します。

一般職の職員について

賛成!だけど、もっと上げるべき。まず、今回あげても物価上昇に全く追いついていない。実質賃金は1997年よりも年額12万円も低いままになります。これかなりきついですよね…それから、今回の賃上げ率は春闘で大企業や中小企業が勝ち取った賃上げ率と比べても低いんです。職員の生活を守るためにも、結果的に日本経済にとってもいい効果をもたらすためにも、もっと給料はあげるべき!と考えています。

これ意外と思う人もいるかもしれません。世間的には、公務員=税金泥棒 と感じる人も結構いるし、コスト削減のために公務員の給料もさげるべきという考えもありますよね。ただ、市民の権利を守る責任を負っている自治体が自らの職員の労働条件を悪化させる(OR悪いまま放置する)ってすごく大きな矛盾だと思います。そして公務員=税金泥棒 という考え方の人がいるとしたら、それは公務員の仕事を理解していないのかなと思います。わたしも日々川崎市の職員さんと話しますし、なんなら他自治体の公務員と話すこともありますが、みんなすごいです。専門性と、市民のために働いているというプライドも感じるし、水道、道路、学校、病院、保育園などあらゆる市民のあらゆる生活を支えている存在です。公務員を大事にしない自治体は、市民を大事にしない自治体だと思います。

特別職について

特別職(=市長や教育長など)はすでにボーナス高いから、さらに上げることは必要ない。ただし、議案としては一般職の職員の賃上げと同じ議案になっているので、賛成しました。(ひとつの議案に賛成する部分と反対する部分があるってことは意外よくあります)

議員について

自民、みらい(立憲、国民、無所属)、公明から議員のボーナスUPが提案されました。これは反対!川崎維新と、無所属議員の方1名も反対しました。この議案については、提案した3会派を代表して自民党の議員さんから必要な理由が説明されました。地方分権がすすみ議会の責務はより大きくなってきた、目まぐるしく変化する社会情勢や市を取り巻く環境に対応することが必要だ、といった内容でした。(正確には議事録で確認してください)

結果は全部可決され、本会議は15分ほどで終わりました。

川崎の教育を救え!議員研修がありました

そして代表質問の準備を急ピッチですすめて、午後は議員研修がありました。講師は味の素の元社長で、新たに川崎市の教育委員になった西井孝明さん。

味の素のトップとして、どのように会社の成長を実現したか、どのように働き方改革を行なったのか。そしてその経験から、川崎市の教育をどう変えていけばいいのか具体的な提案がありました。

人財資産マネジメントとか、DE&Iとか、従業員のエンゲージメントとか、いやさすが企業人。いろんな統計を取りながら、働き方改革の効果をみえる化をしてきたそうです。

そして講演の最後には「川崎市教職員組織文化改善にむけた提言」ということで話してくれました。

先生不足が過去最悪という状況のなか、人材確保と働き方の改善を両輪で進めなければいけない。残業を減らして、先生向けのアンケート調査でも切望されている授業準備の時間が十分とれるように、先生がやらなくてもいい仕事は他の職員に任せるなどの工夫が必要。といった趣旨でした。

いやこれはめちゃめちゃ賛同。

ただ、企業と学校で決定的に違うのは、企業は自らの組織の中で予算の使い方も決められて、例えば仕事の効率化のためにお金を使うこともできるじゃないですか。学校では自らの判断で新しい職員を雇うとかってできないわけで、行政がしっかり予算をつけないといけない、行政が政策判断として積極的に動かなければけないんです。

そして、議員は行政をプッシュする役割がある。そう考えたときに、議員として知りたいのは、なぜ行政にやらせる必要があるのか。公教育の意義だとか、子どもの教育の権利だとか、あるいは他の自治体はどう取り組んでいるのかなどなど、行政を後押しするうえで役立つ知識をもっとももっと身につけたいなと思いました。

議員研修が終わったあとはまた代表質問の準備。ひと息つく間もない、議会らしい忙しさでした。