2023年12月・自民党、みらい、公明党、維新の代表質問
【私の個人的なメモを元に書いています。あくまで要約であることをご了承ください。正確な内容は議事録でご確認ください。議事録は市議会の公式サイトに掲載されます。】
自民党
前置きでは川崎市にゆかりのある脚本家がなくなったことにふれ、新たな庁舎に移り改めて感じる決意、国・県と連携しながらよりよい川崎をつくりたい!といった話をしていました。
(共産党以外の会派は、代表質問の冒頭で決意とか想いを語ります。時間の無駄だ!と思う人もいるかもしれませんが、私はこの部分が結構好きです。へぇーと思うよなうんちくがあったり、質問では出てこない感情が表現されたりするので。)
印象に残った質問は、地方参政権について。市民文化局がつくった川崎市多文化共生社会推進指針(改訂版) (案)に「地方参政権の実現については、他の⾃治体と連携しながら国に働きかけることを検討します。」という文言が入っているのですが、これは川崎市が地方参政権に前向きだ、と捉えられるのでは?文言を変えるべきでは?という質問でした。
この文言は、初めてこの指針ができた平成17年からずっと使われているそうなのですが、その背景には市議会が1994年に「定住外国人の地方参政権の確立に関する意見書」を出したことと、外国人市民代表会議の提言でも取り組んでほしい、といわれていることが背景にあるという説明でした。
約30年も前の意見書がまだ影響力をもっていると思うと、ひとつひとつの採決の重みと勝ち取っていく前進の価値を感じました。そして外国人市民代表会議の意見もしっかりと反映されていることが嬉しかったです。(私は。地方参政権に反対の議員は、答弁聞いてて「うわぁー😱😱😱」となってたのかもしれません。)
ちなみに日本共産党の地方参政権についての考えかたは2022年選挙の政策の「永住外国人に地方参政権の付与を」をご覧ください。(リンクされてるページの下の方です)
とくに知ってほしいのは、「永住権を持っている外国人に」という部分。永住権は、長いあいだ日本に住んでいて、今後もずっと日本に住みたい人が取るものです。ただ仕事の都合で来ている人や学生などは含まれてなくて、日本で生活の根を下ろしている、そして税金も払っている人たちなんです。そういう人がその地域の政治に参加するのは地方自治の精神に照らしてもいいことです。あとよく「国益が損なわれる」という意見も聞きますが、日本に今後もずっと住む人たちですから、当然日本にとってなにがいいのか、という角度で考えるわけです。そして日本にとって何がいいかは、日本人の中でもいろんな考え方があるもの。外国籍だからといって国益を損ねるだろう、という考え方は理にかなっていないし、差別を助長すると思います。永住権もってる外国人と仲良くなれば、意見も変わってくるのかなーなんて考えながら議論を聞いてました。
みらい(立憲民主党、国民民主党、無所属)
【前置きの内容は今手元にメモがないので、後日更新します】
ナイス!と思ったのが、グループホームが利用者に食費を過大請求していた問題についての質問。わたしも気になっていました。
今後の対応については、いままだ調査をしている段階だけど、必要があれば厚労省の結論が出る前に処分することもあり得るとのことでした。わたしが以前担当課に確認したときは、「法人の処分は国の結論に合わせる」と言っていたので、より積極的なほうに変わった印象です。
あと、みらいは不正やミス、コストの追求をするのがとっても得意。コストに関連する質問で印象に残っているのが、
「第2庁舎がなくなったら、第3庁舎の名前を変えるのか、もし変えるとしたら経費はいくらかかるのか?」
という質問。いやーもう細かいところまでよく思いつく!几帳面だなーと思いました。ちなみに名前は変える方向で検討中、コストはまだ計算してないとのことでした。
公明党
前置きで紹介したのは、開場式でみゆき幼稚園の子どもたちが歌ってくれた「ぞうさん」。作詞したまどみちおさんによると、人間だったら「鼻ながいのねー」って指摘されたら恥ずかしがるかもしれないけど、ぞうさんはそれを褒め言葉と捉えて、「お母さんと似てるのー!」と喜んでいる歌なんだとか。子どもが自分を誇りに思えて、他の子の個性も大事にできるような社会にしたい、子どもたちの希望が叶う社会になるように頑張るという決意表明でした。あと、ウクライナとガザの平和のために頑張るということ、物価高騰のなか市民への支援が必要とされていることにも触れていました。ほんと、その気持ちは一緒です!
質問で印象に残ったのが、アウティングに関するもの。他の人のセクシュアリティーを、本人の許可なくバラしてしまう行為で、他都市ではアウティングを禁止する条例がつくられているが、川崎市も検討すべきでは、という内容でした。いまは職員や企業への研修に力を入れている、とのこたえでした。
維新
冒頭は、青木議長が第2庁舎の閉場式でいった言葉に感動した、という話と、武田信玄の言葉を引用しながら、「人との信頼関係が大事。維新もみんなと信頼関係を築きながら、川崎市をよくしていきたい」と語っていました。
閉場式の挨拶は議事録ありませんが、今回維新が触れたことで議事録に残るし、何より話を覚えてくれたことに議長さんもきっと喜んでるはず。すみませんが、私は覚えてません…!
印象に残ったのが「川崎市住宅供給公社を解散すべきでは」という趣旨の質問。「公社」は市が100%出資している会社のことで、住宅供給公社は市営住宅の維持管理業務などをしています。維新はわりと生活に根付いた質問が多いイメージでしたが、それに比べてこのテーマは大きくて印象に残りました。国政レベルの党の政策なのか、身を切る改革のひとつなのか…?
あっ、あとライドシェアについての市長の見解も聞いてました。国と県の議論を注視します、との答えでした。
維新は会派として発足した当初7人いましたが、その後議員としての経験がある2名が抜けて、今では新人議員5人に。代表質問作くるの、相当大変だと思います…お疲れさまでした!