斉藤のどか
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2023年9月議会、日本共産党川崎市議団の代表質問

2023年9月14日、日本共産党の代表質問がありました。いろんな分野で質問しましたが、特に紹介したいのが:

① 小学校のプールで水が流出して、先生が賠償請求された件

ニュースでも大きく取り上げられたこの問題。先生がプールの水を入れる作業をした際、水を止めるのに失敗してしまい、プール6杯分もの水が流れ出てしまいました。その損害として、校長先生と作業にあたった先生が約95万円請求されたのです。どういう経緯でこの問題が発生したのか、議場で写真を見せながら質問しました。

実際に作業にあたった先生が渡された写真

先生はプールに水を入れる作業をするのが初めてで、事前の説明もマニュアルもありませんでした。渡されたのは、簡単な説明がついた上の写真のみ。実はこの説明もあまり正確ではなく、これにそって操作をすると、警報が鳴ってしまいます。先生は警報を止めるためにブレーカーを落とします。その結果、水を止める機能が動かなくなってしまい、結果水が何日間も流れっぱなしになってしまったのです。

教育委員会は、プールの水が止まったかどうかの確認を怠ったため、先生に賠償請求をしたとのことでした。いやでもその前に、ミスを防ぐための対策をまったくしていなかった行政の責任があるでしょ、と訴えました。そもそもただでさえ人手不足で忙しい先生に、プールに水を入れるという先生の業務の範囲内とはいえないようなことまでやらせるのもよくないですよね💦

この件は市民がいち早く賠償請求を撤回すべきと動いて、メディアの注目も大きく集めました。今回の議会でディスプレイを使って経緯を明らかにできてよかったと思います。

②子育て支援について

川崎市での子育てがいかにお金がかかるのか、他都市と比べて紹介しました。(質問の準備にあたり、いろいろ計算をしたのですが、あまりの差に私は泣きそうになりました😭 東京い引っ越したい!という保護者の気持ちが本当によくわかる…)

川崎市は第二子保育料も、18歳までの子どもの医療費も無償化をやっていない、他都市と比べて経済的負担が大きいのでは、と市長に聞くと

🙎🏻‍♂️「国がやるべき。川崎市では誰ひとり取り残さない地域社会をつくる」

とのことでした。

そこで、川崎市ではすでに多くの子ども&保護者が取り残されている実態を紹介しました。

「物価の値上がりで、節約するとしたら子どもの医療費しかない。子どもが足が痛いといっても、我慢してと言っちゃう」

と切実なお母さんの声を紹介して、「誰ひとり取り残さない」というのであれば子どもの医療費18歳までの完全無償化などの子育て支援をするのが市長の責任では、と聞きました。

市長からの答えは…

🙎🏻‍♂️「国がやるべき。川崎市では誰ひとり取り残さない地域社会をつくる」

まさかの最初とまったく同じ答弁🥲

・国をまつのではなく、住民の福祉増進を図るのが自治体の役割

・いくら国がやるべきでも、市民の切実な要求に背を向け続けることはできない

と指摘し、改めて子育て支援を要望しました。

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それにしても、代表質問って本当におもしろい!他会派の質問もそれぞれの着眼点がよくわかります。ぜひみなさんにも見てほしいのですが、代表質問を全会派分みるのはかなり長いのでさすがに「見てください!」とは気軽には言えない😅 同じテーマでも質問の仕方や角度が違うので、そういった比較なんかもわかりやすくお伝えできればなと思います。